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日別アーカイブ: 2025年8月21日

第4回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

 

 

塗装工事の裏側〜ただの色塗りじゃない!塗膜のチカラ〜

 

 

 

はじめに

 

「塗装工事」と聞くと、多くの方は“色を塗り替えて見た目をきれいにする工事”をイメージされるでしょう。


確かに美観を整えることは大きな役割のひとつですが、実は塗装工事の本当の価値は “保護膜”として建物を守ること にあります。

紫外線・雨・風・排気ガス・湿気といった外的要因は、建物の寿命を縮める大敵です。

塗装による塗膜は、それらから建物を守る「盾」のような存在。今回は、そんな塗装工事の裏側と塗膜のチカラに迫ります。


1. 塗装の役割は「美観」と「保護」

 

塗装の目的は大きく分けて以下の2つです。

  1. 美観の維持・向上
     外壁や屋根を塗り替えることで、色褪せや汚れをリフレッシュ。建物全体が明るくなり、資産価値も高まります。

  2. 保護機能
     雨水の浸入を防ぎ、鉄部のサビやコンクリートの劣化を抑制。まさに“見えない鎧”として建物を長持ちさせる効果があります。

特に保護機能は目に見えにくいため軽視されがちですが、塗膜があるかないかで建物の寿命は大きく変わります。


2. 塗膜の耐久性と塗料の種類

 

塗料にはいくつかの種類があり、それぞれ耐久年数が異なります。

  • アクリル塗料:耐久5〜7年、低コスト。

  • ウレタン塗料:耐久8〜10年、柔軟性あり。

  • シリコン塗料:耐久12〜15年、コスパ良好で主流。

  • フッ素塗料:耐久15〜20年、高耐久・高価格。

  • 無機塗料:耐久20年以上、紫外線に強い最新塗料。

建物の立地条件や予算に合わせて、適切な塗料を選ぶことが重要です。


3. 下地処理の重要性

 

塗装工事の仕上がりは「下地処理」で決まるといわれます。

  • 高圧洗浄:外壁のカビや汚れを除去。

  • ケレン作業:鉄部のサビを落とす。

  • クラック補修:ひび割れを補修し雨水の浸入を防ぐ。

この工程を丁寧に行わないと、どんなに高性能な塗料でもすぐに剥がれてしまいます。

塗装職人の腕の見せどころです。


4. 塗装工事の流れ

 

一般的な塗装工事の工程は以下の通りです。

  1. 足場設置・養生

  2. 高圧洗浄

  3. 下地補修・ケレン

  4. 下塗り(シーラー)

  5. 中塗り(塗料の機能を持たせる)

  6. 上塗り(仕上げ)

  7. 最終検査・足場解体

この3度塗りが基本で、手間を惜しまないことで耐久性が格段に上がります。


5. 塗膜が守る「建物の健康寿命」

 

塗膜は建物の「皮膚」のようなものです。

人の肌が紫外線や乾燥から守られているように、塗膜もまた建物を外的要因から守ります。


定期的な塗り替えを怠れば、雨水の浸入による内部腐食、鉄筋のサビ、最悪の場合は建物全体の寿命を縮めることにつながります。


まとめ

 

塗装工事は“色を塗る作業”ではなく、建物の健康を守る大切なメンテナンスです。
美観と保護、その両輪が揃って初めて塗装工事の真価が発揮されます。

「ただの色塗り」と思っていた方も、これを機に塗膜のチカラを再認識していただければと思います。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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