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月別アーカイブ: 2025年9月

第7回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

🏗️ 防水工事のトラブル事例と対策

 

 

 

防水工事は、建物を水から守る「最後の砦」といえる重要な工事です。

しかし、施工方法や素材選定を誤ると、雨漏りや膨れ、ひび割れといった深刻なトラブルにつながります。

ここでは、実際に多いトラブル事例と、その原因・再発防止策を詳しく解説します。


💧 代表的な防水工事のトラブル

 

1. 施工不良による雨漏り

 

  • 事例:防水層の重ね合わせ不足、端部処理の甘さで隙間から水が浸入。

  • 原因:施工者の技術不足、チェック体制の甘さ。

  • 対策:施工時に二重三重の確認を行い、完了後も散水試験で検証する。


2. 素材の選定ミス

 

  • 事例:屋上にウレタン防水を施工したが、直射日光や温度差により早期劣化。

  • 原因:用途や立地条件を無視した素材選定。

  • 対策:環境に応じてシート防水・FRP防水・アスファルト防水など最適な工法を選ぶ。


3. 経年劣化を見逃したケース

 

  • 事例:既存防水層の劣化を放置したまま上塗りし、短期間で剥離。

  • 原因:下地処理不足。

  • 対策:既存防水層の状態を入念に調査し、劣化部分は必ず撤去・補修してから施工。


4. 膨れ・ひび割れ

 

  • 事例:防水層に膨れやひび割れが発生し、美観と機能性を損失。

  • 原因:下地の湿気を閉じ込めたまま施工、温度管理不足。

  • 対策:施工前の含水率測定や乾燥工程を徹底する。


🔧 再発防止のための取り組み

 

  • 施工前調査の徹底:赤外線調査や打診で下地状態を確認。

  • 施工管理体制の強化:職人の経験だけでなく、チェックシートや記録写真で管理。

  • アフターケア:定期点検を実施し、小さな異常を早期に発見。


✅ まとめ

 

防水工事は建物を水害から守る最前線ですが、施工不良や素材ミスがあれば逆に建物を傷める原因となります。

  • トラブル事例の多くは「施工管理不足」や「素材選定ミス」から発生

  • 再発防止には、事前調査・施工管理・アフターケアの3本柱が不可欠

防水工事を成功させるためには、経験豊富で信頼できる業者を選び、施工後も定期的なメンテナンスを行うことが重要です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第6回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

 

🏢 建物調査・診断の現場から 〜劣化のサインを見逃すな!〜

 

 

 

建物は年月とともに必ず劣化していきます。

外壁のひび割れや屋根の劣化、水の侵入、鉄筋の腐食などは、放置すると建物の寿命を縮め、補修費用も膨大になります。

そのため、建物の現状を正確に把握し、適切な改修計画を立てることが不可欠です。

ここでは、建物調査・診断で用いられる代表的な技術や、見逃してはいけない劣化のサインについて詳しく解説します。


🔎 建物調査・診断の重要性

 

  • 安全性の確保:外壁の剥落や雨漏りは、人命に関わる事故につながることも。

  • 資産価値の維持:適切な時期にメンテナンスを行うことで、建物の価値を守れる。

  • 修繕計画の基礎:劣化状況をデータ化し、長期修繕計画に反映できる。

マンションや商業施設、工場など、大規模な建物ほど「定期的な診断」は欠かせません。


🌡️ 赤外線調査

 

赤外線カメラを用いて外壁や屋根の表面温度を測定する調査です。

  • 原理:浮きや剥離がある部分は熱の伝わり方が異なるため、赤外線画像で異常を検出可能。

  • メリット:足場を組まずに広範囲を短時間で調査できる。

  • 活用例:タイルの浮き、外壁塗膜の剥がれ、雨漏りの原因特定。


🔨 打診調査

 

建物の表面をハンマーなどで叩き、音の違いから劣化を見極める方法。

  • 中実音:健全な状態。

  • 濁音:浮きや剥離があるサイン。

  • 特徴:人の経験と感覚が重要で、赤外線調査と併用することが多い。


🧪 中性化試験

 

コンクリートの耐久性を左右するのが「中性化」です。

  • 原因:大気中の二酸化炭素がコンクリート内部に浸透し、アルカリ性を失う。

  • 影響:鉄筋が錆びやすくなり、ひび割れや剥落を引き起こす。

  • 方法:コンクリートを採取し、フェノールフタレイン溶液を噴霧して変色の有無を確認。


🚨 劣化のサイン例

 

  • 外壁のひび割れ

  • タイルや塗膜の浮き・剥離

  • 鉄筋の錆汁

  • 屋上の水たまりや雨漏り

  • コンクリートの中性化

これらを放置すると大規模修繕に発展するため、早期発見が肝心です。


✅ まとめ

 

建物調査・診断は、単なる点検ではなく「建物の健康診断」です。


赤外線調査・打診・中性化試験などの技術を組み合わせることで、劣化のサインを見逃さず、早期対応が可能になります。大切な資産を守るためにも、定期的な診断を怠らないことが何より重要です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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