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月別アーカイブ: 2025年10月

第9回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

 

塗装の“下地処理”って何をしているの?

〜高圧洗浄・ケレン・クラック補修の実際〜

外壁塗装と聞くと「色を塗る仕事」と思われがちですが、
実は“塗る前の準備”こそが最も重要なんです。

この下地処理を怠ると、どんなに高級な塗料を使っても長持ちしません。
ここでは、職人たちが行う**下地処理の3大工程(高圧洗浄・ケレン・クラック補修)**を、現場目線で詳しく紹介します‍♂️✨


1. 高圧洗浄 ― 汚れを徹底的に落とす!

 

外壁の汚れ・カビ・古い塗膜・ホコリを、高圧洗浄機で一掃!
これを怠ると塗料の密着が悪くなり、早期剥離の原因になります。

作業時は、150kg/cm²以上の水圧で表面を洗浄。
塗料がしっかり定着する“素地”をつくるための最初の一歩です。

作業員は防水ウェアとゴーグルを装着し、水しぶきを浴びながらも丁寧に洗浄を進めます。
「汚れを落とすだけの作業」に見えて、実は塗装の命を守る仕事なんです。


2. ケレン ― サビ・古い塗膜を除去する

 

金属部分(手すり・鉄骨・雨樋支持金具など)では、ケレン作業が欠かせません。
これは、ヤスリ・サンダー・ワイヤーブラシなどを使って、
サビや古い塗膜を削り落とす作業です。

ケレンの程度は「1種~4種」に分類され、
1種(全面ブラスト処理)から4種(日常メンテナンスレベル)まで現場に応じて使い分けます。

この作業が丁寧であればあるほど、
後に塗る塗料が長持ちし、美しく仕上がるのです✨


3. クラック補修 ― ひび割れを見逃さない

 

外壁のひび(クラック)は、水の侵入・凍害・塗膜剥離の原因。
そのため、下地処理段階でしっかりと補修を行います。

クラックの幅や深さを確認し、

  • 0.3mm以下 → シーリング材充填

  • 0.3mm以上 → カット+樹脂注入補修
    と、状況に応じて方法を選定します。

補修後は乾燥を待って塗装へ。
この一手間が、数年後の建物の寿命を左右します。


‍♀️ 現場で働く職人の声

 

「下地処理を制する者は、塗装を制す」──これは現場の合言葉です。

表面を塗るだけの仕事ではなく、
“建物を守る仕事”だという誇りを持って取り組む職人が多いです。

また、若いスタッフでもすぐに活躍できるのがこの工程。
汚れ落とし・テープ貼り・養生など、チームでの連携作業が多く、
現場に活気があふれています


求職者向けメッセージ

 

塗装の下地処理は、建物を長く美しく保つための基礎工事
未経験でも始めやすく、先輩が一つずつ道具の使い方を教えてくれます。

「仕上がりがキレイに見えるのは、自分たちの下準備のおかげ」
そんな実感を得られるのが、この仕事の醍醐味です✨

丁寧な作業が評価される現場で、
“技術職人”として成長できるチャンスがここにあります。


まとめ

 

塗装は、ただ色を塗るだけではありません。
本当の仕事は、“塗る前”にあります。

高圧洗浄・ケレン・クラック補修──
この3つの下地処理がしっかりしていれば、
塗装の仕上がりは美しく、長持ちします。

「見えない作業が建物を守る。」
それが下地処理の本当の価値です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第8回建築工事雑学講座

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宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

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外壁診断レポート

〜外からは見えないリスクに迫る〜

建物の外壁は、見た目だけでなく「安全性」と「寿命」を左右する重要な部分です。
一見きれいに見える外壁でも、実は内部で浮き・ひび割れ・剥がれが進行していることがあります。
放置すれば、やがて落下事故や漏水被害につながる恐れも…。

今回は、そんな外壁の“見えないリスク”を見抜くための、外壁診断の現場レポートをお届けします‍♂️


外壁診断とは?

 

外壁診断とは、建物の外壁や下地の状態を調査・記録し、
劣化状況を科学的に分析する作業です。

調査では、次のような項目を重点的に確認します

  • 外壁のひび割れ(クラック)

  • ⚙️ 塗膜の劣化・色あせ・チョーキング(粉吹き)

  • タイルやモルタルの浮き・剥がれ

  • 雨水の浸入やシーリングの破断

  • 錆び・腐食・変形などの構造的損傷

この診断によって、補修が必要な箇所今後の劣化予測を明確にします。


診断の方法

 

外壁診断には、目視だけでなく、専用機器を使った検査も行われます。

  • 打診検査(だしんけんさ)
     外壁をハンマーや打診棒で叩き、音の違いで内部の浮きを判定します。
     “コンコン”と響く音なら健全、“ボコッ”と鈍い音なら内部が浮いているサイン⚠️

  • 赤外線カメラ調査
     壁の表面温度を可視化し、浮きや剥離を“色の違い”で確認。
     高所や足場がない現場でも、非接触で安全に診断できます。

  • シーリング劣化検査
     シーリング材(目地ゴム)の硬化・ひび・剥離を確認。
     雨水の侵入リスクを評価します。


⚠️ 放置のリスク

 

外壁の劣化を放置すると、次のような問題が発生します

  • タイルの落下 → 通行人への事故

  • 壁内への雨水浸入 → 鉄筋腐食・建物寿命の短縮

  • 断熱・防水性能の低下 → 冷暖房効率の悪化

  • 劣化部からのカビ・汚れ → 美観の損失

外壁は建物の“顔”であると同時に、“盾”でもあります。
早めの診断が、事故や大規模補修のリスクを防ぐ最善策です。


‍♀️ 現場のプロが語るやりがい

 

外壁診断の現場では、技術者の「観察力」と「経験値」が試されます。
目では見えない異常を音・感触・わずかな色の違いで見抜く──
それはまさに職人の勘と科学の融合です。

「ここ、浮いてるね」
「クラックがシーリング際に伸びてる」
そんな会話が飛び交う現場は、まさに“外壁のドクター”のよう。


求職者向けメッセージ

 

外壁診断の仕事は、“観察する技術職”です。
重労働ではなく、「建物の健康を守る」専門職としての誇りがあります。

最初は、診断補助として写真撮影や記録整理からスタート
先輩たちの判断を間近で見ながら、少しずつ異常の見分け方を覚えていきます。

経験を積めば、赤外線診断士や外壁診断士などの資格取得も目指せます。
「建物の安全を守る仕事がしたい」──
そんな想いを持つ方に、ぴったりの現場です✨


まとめ

 

外壁診断は、建物の見た目ではなく「中身」を診る技術。
そこにあるのは、安全・品質・未来を守る責任です。

表面のひび一本から、未来のリスクを見抜く──
それが、外壁診断士の使命です。

見えない危険を“見える化”する。
今日も現場では、建物の声に耳を傾けています✨

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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