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第8回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

 

外壁診断レポート

〜外からは見えないリスクに迫る〜

建物の外壁は、見た目だけでなく「安全性」と「寿命」を左右する重要な部分です。
一見きれいに見える外壁でも、実は内部で浮き・ひび割れ・剥がれが進行していることがあります。
放置すれば、やがて落下事故や漏水被害につながる恐れも…。

今回は、そんな外壁の“見えないリスク”を見抜くための、外壁診断の現場レポートをお届けします‍♂️


外壁診断とは?

 

外壁診断とは、建物の外壁や下地の状態を調査・記録し、
劣化状況を科学的に分析する作業です。

調査では、次のような項目を重点的に確認します

  • 外壁のひび割れ(クラック)

  • ⚙️ 塗膜の劣化・色あせ・チョーキング(粉吹き)

  • タイルやモルタルの浮き・剥がれ

  • 雨水の浸入やシーリングの破断

  • 錆び・腐食・変形などの構造的損傷

この診断によって、補修が必要な箇所今後の劣化予測を明確にします。


診断の方法

 

外壁診断には、目視だけでなく、専用機器を使った検査も行われます。

  • 打診検査(だしんけんさ)
     外壁をハンマーや打診棒で叩き、音の違いで内部の浮きを判定します。
     “コンコン”と響く音なら健全、“ボコッ”と鈍い音なら内部が浮いているサイン⚠️

  • 赤外線カメラ調査
     壁の表面温度を可視化し、浮きや剥離を“色の違い”で確認。
     高所や足場がない現場でも、非接触で安全に診断できます。

  • シーリング劣化検査
     シーリング材(目地ゴム)の硬化・ひび・剥離を確認。
     雨水の侵入リスクを評価します。


⚠️ 放置のリスク

 

外壁の劣化を放置すると、次のような問題が発生します

  • タイルの落下 → 通行人への事故

  • 壁内への雨水浸入 → 鉄筋腐食・建物寿命の短縮

  • 断熱・防水性能の低下 → 冷暖房効率の悪化

  • 劣化部からのカビ・汚れ → 美観の損失

外壁は建物の“顔”であると同時に、“盾”でもあります。
早めの診断が、事故や大規模補修のリスクを防ぐ最善策です。


‍♀️ 現場のプロが語るやりがい

 

外壁診断の現場では、技術者の「観察力」と「経験値」が試されます。
目では見えない異常を音・感触・わずかな色の違いで見抜く──
それはまさに職人の勘と科学の融合です。

「ここ、浮いてるね」
「クラックがシーリング際に伸びてる」
そんな会話が飛び交う現場は、まさに“外壁のドクター”のよう。


求職者向けメッセージ

 

外壁診断の仕事は、“観察する技術職”です。
重労働ではなく、「建物の健康を守る」専門職としての誇りがあります。

最初は、診断補助として写真撮影や記録整理からスタート
先輩たちの判断を間近で見ながら、少しずつ異常の見分け方を覚えていきます。

経験を積めば、赤外線診断士や外壁診断士などの資格取得も目指せます。
「建物の安全を守る仕事がしたい」──
そんな想いを持つ方に、ぴったりの現場です✨


まとめ

 

外壁診断は、建物の見た目ではなく「中身」を診る技術。
そこにあるのは、安全・品質・未来を守る責任です。

表面のひび一本から、未来のリスクを見抜く──
それが、外壁診断士の使命です。

見えない危険を“見える化”する。
今日も現場では、建物の声に耳を傾けています✨

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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