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月別アーカイブ: 2025年7月

第3回建築工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

宮崎県延岡市を拠点にニーズに沿った幅広い建築業務を行っている

有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。

 

 

 

第3回:外壁改修は建物の“顔”を守る仕事

〜見た目だけじゃない、機能も安心も支える外壁メンテ〜

今回は「外壁改修」について詳しくご紹介します。

家やビルの“顔”とも言える外壁。

実は見た目以上に、建物の耐久性や快適性に大きな影響を与えているのです。


外壁が担う重要な役割

 

  1. 風雨や紫外線からの保護
     → 雨・風・雪・紫外線などの自然環境に常にさらされる外壁は、いわば「外敵を防ぐ最前線」です。

  2. 断熱・遮音性能の保持
     → 断熱材やサイディングの状態が劣化すると、冷暖房効率が悪化し、居住環境の快適性が損なわれます。

  3. 防火性能の維持
     → 特に防火地域においては、外壁の素材や仕上げにより法的な要件も満たす必要があります。


劣化のサインを見逃さないで

 

外壁の劣化は、意外と「静かに」「じわじわ」と進行します。

以下のようなサインがあれば、要注意です。

  • ヒビ割れ(クラック)の発生

  • 塗装の剥がれ・色あせ

  • チョーキング現象(白い粉が手につく)

  • コーキングの割れ・硬化

  • サイディングの反り・浮き

 

これらを早期に発見し、適切な補修を行うことで、建物の劣化スピードを大幅に遅らせることができます。


実際の外壁改修現場から

 

ある戸建住宅で、「外壁の色がくすんできた」とのことでご相談をいただきました。

調査してみると、塗膜の防水性がほぼ失われており、細かなクラックも多数。

内部の断熱材にも湿気が達している箇所がありました。

そこで、クラック補修の上に外壁塗装を施し、さらに目地のコーキングもすべて打ち替え。

仕上がりも美しくなり、住人の方にも「まるで新築みたい!」と喜ばれました。


外壁改修の種類と手法

 

  • シーリング打ち替え・打ち増し
     → 外壁パネルの隙間(目地)に充填されたゴム状の材料を交換。防水性が復活。

  • 塗装改修(再塗装)
     → 紫外線や雨風から外壁を守る塗膜を新たに塗り直し、美観と機能を両立。

  • 外壁カバー工法
     → 劣化が進んでいる場合、既存外壁の上に新しい外壁材を重ねることで、断熱性や防水性を強化。


外壁改修のベストタイミングは?

 

外壁材にもよりますが、以下がひとつの目安です。

  • モルタル壁:10〜15年ごとの点検・再塗装

  • 窯業系サイディング:10〜12年ごとに塗装&コーキング

  • 金属系サイディング:15年〜で点検、必要に応じてカバー工法


外壁は建物の印象と寿命を左右する

 

外壁が傷んでくると、どうしても「古い印象」「管理がされていない印象」が強くなります。

逆に、外壁がきちんと手入れされている建物は、見る人に安心感と清潔感を与えます。

見た目と性能、両方の観点から“顔のメンテナンス”をすることが、建物全体の価値を守ることにつながるのです。


次回は、建物の表情を美しく彩る「塗装工事」にフォーカスしてお届けします。


塗装は、色を塗るだけではない“機能性の塊”。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第2回建築工事雑学講座

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第2回:防水工事の本当の役割

〜水を防ぐだけじゃない、建物を守る防水のチカラ〜

第1回では「建築メンテナンスの必要性」についてお話ししましたが、今回はより具体的なテーマ「防水工事」について掘り下げていきます。

防水工事って何のため?

 

「防水」と聞くと、ただ“水が入らないようにする工事”というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

もちろんそれも正しいのですが、実は防水工事は建物の構造や寿命を守るために欠かせない“盾”のような存在なのです。

建物にとって水の侵入は、いわば“静かに進行する破壊”。

コンクリートの中に水が入り込めば、鉄筋が錆びて膨張し、ひび割れを引き起こします。

木造建築なら、木材が腐ったり、シロアリの被害が進行することも。

つまり、防水工事は「見えないダメージを未然に防ぐ工事」であり、建物の寿命を大きく左右するキーポイントなのです。


防水の主な施工箇所

 

  1. 屋上・バルコニー
    → 雨水が最も溜まりやすく、劣化しやすい部位です。特に平らな屋上は排水性が悪く、防水層の劣化がダイレクトに雨漏りに直結します。

  2. 外壁との取り合い部分
    → 窓まわり、笠木(外壁の上部)、配管の貫通部など、さまざまな“隙間”が防水の弱点になります。

  3. 地下構造部分(ベースメント)
    → 地下に水が入り込むと、排出も困難になり、カビや構造劣化の原因になります。


現場での防水事例

 

ある築20年のアパートでは、最上階の一室だけクロスの浮きとカビが目立ち始めたことから調査依頼が入りました。

天井裏を点検したところ、屋上の防水層に“微細なピンホール(小さな穴)”が見つかりました。

わずかな水分がじわじわと浸入し、クロス裏に湿気がこもってカビを発生させていたのです。

このように、防水層の劣化は「見えないところ」で起き、症状として現れる頃には内部へのダメージが進んでいることも多いのです。


防水工事の種類と特徴

 

  • ウレタン防水
     液状のウレタン樹脂を塗布して膜を形成するタイプ。複雑な形状にも対応可能で、コストも比較的安価。

  • シート防水(塩ビシート・ゴムシート)
     工場で作られた防水シートを敷設。均一な品質が確保され、耐久性も高い。

  • FRP防水(繊維強化プラスチック)
     浴室やベランダに多く使われる、軽量で強靭な防水層。硬化も早く、メンテナンス性も◎。


防水は“定期的に見直すべきライフライン”

 

防水層の耐用年数は素材や施工状況にもよりますが、おおよそ10〜15年が目安。

外見に変化がないからといって油断せず、「防水層も“消耗品”である」という意識が必要です。

定期的な防水診断+必要に応じた改修工事


これが建物を長持ちさせる最大の秘訣です。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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