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皆さんこんにちは!
有限会社テックインファスナー、更新担当の富山です。
目次
〜劣化が進む前にできること〜
このブログシリーズでは、建築の現場で実際に私たちが携わっている「建物を守る仕事」について、お伝えしていきます。第1回は、すべての基本となる「建築メンテナンスの必要性」についてです。
私たちが日常を過ごしているマンション、ビル、戸建住宅。それらの建物も、人と同じように“年齢を重ねる”ことで、少しずつ劣化が進行していきます。
たとえば、屋上の防水層が紫外線で硬化してヒビ割れたり、外壁の塗膜が剥がれて中のモルタルが風雨にさらされて傷んだり。こうした変化は一見すると小さなものですが、見逃すと内部構造への浸水や腐食につながり、思わぬ大規模修繕が必要になることもあります。
建物の修繕というと、「壊れたら直す」というイメージがあるかもしれません。しかし、現場に携わる私たちが一番大切にしているのは、“壊れる前に防ぐ”という考え方です。
たとえば人の健康で言えば、風邪を引いた後に病院に行くよりも、日々のうがいや手洗い、定期的な健康診断の方が大切なのと同じです。建物においても、
定期点検によって劣化の初期サインをキャッチ
小さな補修で大きな被害を防止
資産価値の維持、延命につながる
という好循環を生み出すことが可能になります。
現場の一例をご紹介しましょう。ある築15年のマンションでは、共用部の廊下にわずかな水たまりができるとの相談がありました。調査をしてみると、屋上のドレン(排水口)付近に劣化した防水層のめくれが見つかり、そこからの雨水がじわじわと壁内を伝っていたのです。
目立った雨漏りが発生する前だったため、早期対応で補修が完了。もし放置していたら、天井裏の木部腐食や電気設備への影響も考えられる状況でした。
このように、見えにくい部分の“異変”にいち早く気づくことが、最小限の費用と工期で建物を守ることにつながるのです。
最近では「100年住宅」という言葉も耳にしますが、それを実現するには新築時の品質だけでなく、“維持管理の仕方”が極めて重要です。
以下のような定期的なチェック項目を持つことをおすすめします:
外壁や屋根の塗膜の劣化チェック(5〜10年ごと)
防水層の点検と更新(10〜15年ごと)
給排水設備、電気設備の経年チェック
シーリング材(コーキング)の硬化やひび割れの確認
小さな修繕をコツコツと行うことが、結果として大規模なトラブルや多額の修繕費を回避する一番の近道です。
「まだ雨漏りしてないし、大丈夫だろう」
「築年数は経ってるけど、目に見える問題はなさそう」
そんな安心感が、後に大きな出費や不便につながることも少なくありません。
私たち建築のプロは、経験と技術をもとに、そうした“見えない劣化”を察知し、先回りして手を打つことが仕事です。
次回からは、それぞれの専門分野――防水・外壁改修・塗装・解体・診断――に焦点をあてて、より詳しく掘り下げていきます。
建物を大切にしたいすべての方に役立つ情報をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!
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